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カウンセリングのすすめ

2023年3月ごろから鬱を発症し8月現在まで心療内科で治療を受けているのですが、治療の一環でカウンセリングをしてもらっており、これがとても良いと感じたのでおすすめする記事を書きました。

注意

おそらくカウンセリングというトピックは人によって千差万別な 良い/悪い が存在する分野だと思われます。この記事はカウンセリングの専門家が書いたものではなく、カウンセリングを受けた感想にすぎません。この記事を読んでいただいた方は自分に適用してもよい話なのか。ということに十分注意を払ってください。

なにが良いか

1. 自分が大切にしているものを整理できる

カウンセリングでは何をストレスに感じているかという会話は必ず発生するでしょう。

ストレスを感じる部分は自分にとって大切なものをないがしろにされている状況であることが多いため、この話を通じて仕事をする上でどんな価値観で臨んでいるかや、現実とのギャップをどのような時に強く感じるかなどを整理できます。

またストレスを感じている場面を整理することで、次に同じような状況になった時に「これ、カウンセリングでやったところだ!」というメタ視点を持てるようになり、自然とストレスをある程度コントロールできるようになってきました。

2. 自分が大切にしているものへの自覚を強化できる

カウンセリングでは何をストレスに感じているかの対称として、ストレス解消として休日にどんな過ごし方をしているかなどの会話も良く発生します。

プライベートで普段していることから、どのようなことに癒やしを感じているかなども整理できるため、それらを強化する行動をとれるようになったりします。 自分が趣味として言える自覚的なことの強化はもちろんですが、普段なにげなく行っていることを見つけて強化することもできたりします。 こういった「普段なにげなく」のような事柄は意識しないと見つけにくいですが、意識的に会話する。つまりカウンセリングというイベントによって表出されることができることがあるように感じます。

3. 仕事/プライベートに横断する話をできる

仕事の不満は仕事関係の人に相談しづらく、家族や友人の不満は当人に言いづらいことはよくあります。 自分はこれらを全て話せる人が回りに存在しませんでした😇

しかしカウンセリングはそこがメインフィールドですし、メンタルというおよそ全ての時間にかかわってくる問題領域を扱うため、話すことに抵抗感がありません。 愚痴を言うことですらカウンセリングの目的をある程度達成しているように思え、それが免罪符の役割をしてくれるため心が軽くなるように感じます。

4. やる気が出る

自分が大切にしているものへの意識が強化された結果、「もっとやってみよう」「似ている別の趣味を探してみようかな」という感情が湧いてきます。 普段は雑な運用している時間/やる気リソースを集中投入できるようになるため、充実感も得られます。

5. 冷静になる

言葉にすることで怒りなどのネガティブな感情がある程度解消され、一歩引いた視点でものごとを見れるようになります。 これは当然のことのようですが、自分はカウンセリングを定期的に受けることでさらに推進できるようになりました。「冷静になる」を十全にはできていなかったことに気付けただけでもかなり前進できたように思います。

6. ものごとの捉え方を考えるきっかけになる

カウンセリングを通じて認知行動療法の存在を知りました。 認知行動療法とはものすごく雑に言うと「嫌なこと発生時用虎の巻」。丁寧に言うと「嫌なことを一歩引いて計測し、現実的な対策を考えるときは手順書にそって考え計画せよの書」といった感じです。 自分は「マンガでやさしくわかる認知行動療法」という本で学びました。 ストレスに対する武器としてこの方法を保持している自覚が、ストレス耐性を引き上げてくれるようにも感じます。

7. 知らないことを知れる

上記で紹介した認知行動療法は業界では著名な方法らしいのですが、自分は名前さえ聞いたことがありませんでした。こういった「知らないということ自体を知る」というのはとても難しいです。自分が専門としていない領域ならなおさらですが、カウンセラーはその道のプロであり自分に合った方法を紹介してくれます。たとえば自分は読書が好きなのですが、読書療法というものも紹介してくれました。

8. プロと会話できる

カウンセラーの方は当然、カウンセリングのプロなので上記をうまいこと引き出す会話をしてくれます。自分は鬱の症状としてはおそらく軽微な方で、会話もままならない方や、パニックになっている方とも一体となって解決を目指す職業がカウンセラーです。そういったスキルを持った人と会話できる機会は価値があると感じます。

どんなことを話しているのか

具体的にどんな話ができるのかを列挙します。カウンセリングでは何でも話して良いのですが、これを見た方がカウンセリングを受けるハードルを下げる狙いです。

  • 自分の仕事はどんなことをしているか
  • 普段の一日の過ごし方
  • 自分の嫌いなところ(私は完璧主義などを話しました)
  • いままでの転職の理由
  • 周りの人や、環境への不満
  • ○○すればよかったと感じたこと(私は今週の仕事はこうすすめればよかったなどを話しました)
  • 仕事の嫌なこと
  • 仕事で楽しいと感じている時間
  • お菓子作りにハマっている話
  • おすすめのケーキ屋
  • 痩せたいけど運動は嫌だ
  • 宿題をだしてもらう(次回カウンセリングまでになにかしらの運動をする宿題をだしてもらうことで、だらける私に発破をかけるイベントにしてもらった)

カウンセリングは鬱の治療だけを目的としなくてよい

この記事を書こうと思った動機なのですが、自分は鬱としては軽微でしかもほぼカウンセリングを必要としないぐらいには良好な状態と言っていただきました。しかし私がメンタルの維持や1on1的な使い方としてカウンセリングをしたいならいつでもウェルカムとも言っていただき、現在までとても良い影響をうけています。 良い仕事のために運動で身体のメンテナンスをするように、良い人生のためにメンタルのメンテナンスとしてのカウンセリングがあっても良いと思います。

オンラインカウンセリングの存在(2024年3月30日追記)

うららか相談室 のようなオンラインでカウンセリングが出来るサービスの存在を知りました。 自分はまだ利用したことがないのですが、心療内科メンタルクリニックに行くという心理的な壁はそこそこ高いと思われるので、こういったサービスを活用するのも良いかもしれません。

さいごに

私はプログラマーなのですが、普段行っている問題解決をメンタル領域で実施することと似ていると感じています。あくまでもメンタルは自分の中にあるものなので、メンタルの問題解決はカウンセラーだけではなく自分も一緒になって解決していく必要があります。

プログラマーの世界には「推測するな、計測せよ」という言葉がありますが、メンタルも同様で、まず計測しボトルネックを見定め適切な対策をする必要があるように思えます。 計測する方法としてカウンセリングは業界のベストプラクティスではないでしょうか。

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